コラム

    • 近代化のねじれ その2:伝統なき修復

    • 2019年06月25日2019:06:25:05:29:51
      • 林憲吾
        • 東京大学生産技術研究所 講師

前回のコラムでは、オマーンの伝統家屋にみられる近代化のねじれを取り上げた。   オマーン・ルネサンスと呼ばれる1970年にはじまる近代化政策により、人々は石や土を用いた伝統家屋を離れ、近代材料の新たな家屋に移住した。旧集落には徐々に空き家となった伝統家屋が残り、風化しやすい土の建築は床や屋根の崩落が進んでいる。   しかし、近年、伝統家屋の歴史的、文化的価値が少しず...

    • 台本

    • 2019年06月18日2019:06:18:00:20:57
      • 片桐由喜
        • 小樽商科大学商学部 教授

昨今、政治家の失言、暴言が続いている。議会答弁の時に発しているのではない。これらは遠く離れた地、あるいは政治家主催のパーティーなど、議場の外で吐かれる。   なぜか? それは台本がないからである、と思う。議会や記者会見などでは通常、台本を用意し、それはたいてい官僚や秘書が書くだろうから、賢明な彼らが、世間から猛烈なバッシングを受けるようなことを書くわけがない。そもそも、そんなこと...

    • 法令の段階構造と医療行政

    • 2019年06月11日2019:06:11:09:51:01
      • 平岡敦
        • 弁護士

■法令の階層構造   日本の法令には,階層構造がある。憲法98条は「この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。」と定めていて,国会が作る法律,行政が出す命令,天皇が出す詔勅いずれに対しても憲法が優位することが明確に定められている。   憲法は,法律,命令及び詔勅間の優劣を規定し...

    • 永年ドライバーへの奨め(第2回/全6回)

    • 2019年06月04日2019:06:04:02:27:27
      • 大久保力
        • 自動車ジャーナリスト
        • 元レーシングドライバー、レジェンド レーシングドライバーズ クラブ 会長、日本自動車ジャーナリスト協会&日本外国特派員協会 所属

(第1回からの続き)   ◆雑踏に見るニンゲン――道路交通とは何か   普段の移動に車が多い私も、電車利用が結構あるのですが、JR、地下鉄問わず新宿や東京など大きな駅構内の物凄い雑踏には圧倒されるばかりです。地方の友人達が「東京への時間はたいしたことないが、電車から降りて改札出るのが一苦労」と、こぼします。   怒涛の如く行きかう人並みをかき分け、ぶつ...

    • 過去をみつめて未来を紡ぐ

    • 2019年05月28日2019:05:28:06:18:54
      • 河原ノリエ
        • 東京大学大学院情報学環・学際情報学府 特任講師

「葉々君為送清風」 東大でアジアの癌国際連携を研究する私の所属研究室の入り口にかかる書画は、日中国交回復の礎を作った松村謙三元厚生労働大臣が亡くなる少し前、父のために書いて送ってくださったものだ。長らく富山の私の部屋にあったこの大きな書を、財務省におられた中井徳太郎さんや、地元の老舗、日の出屋製菓のお力添えで駒場まで遠路はるばる運んでいただいた。   (写真1) &nbs...

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