海外トピックス

  • 不正行為によって撤回された論文に関わるコスト

    2014:08:22:08:10:00
  • 2014年08月22日

多くの人々が、科学的不正行為の私的および公的な損害について推計してきた。しかし、加害者へのコストや社会へのコストを推測した研究はほとんど存在しない。
 
今般、学術誌『eLife』8月15日号に発表された研究は、生物医学系の研究論文が撤回された場合のキャリアに対する影響だけでなく、浪費される連邦政府の補助金についても推計した。
 
 
想定される通り、科学的不正行為があると結論付けられた論文の著者は、常にそうなるワケではないが、キャリアを外れ個人的な犠牲を強いられることになる。他方、撤回された研究に関わる連邦政府の資金コストは、想定よりもはるかに低いものだった。
 
今回の研究では、1992-2012年までの公表データを用いて、撤回された研究論文に関わるNIH資金への直接的なコストを推計した。撤回された43論文からなるサンプル群において、1論文あたりの平均コストは425,073ドルであった。総じて明らかになったのは、撤回された研究論文に関わるコストは、今回検討対象とした期間内におけるNIH予算総額の1%に満たないということであった。
 
 
Aug 14, 2014