海外トピックス

  • 基礎医学研究におけるジェンダー問題

    2014:10:03:11:30:47
  • 2014年10月03日

医学研究において性差が決定的役割を果たしうる膨大なエビデンスがあるにもかかわらず、外科学の研究者たちが公表した研究においてメスの動物やメスの細胞を用いることは稀である。ノースウエスタン大学医学部の研究が明らかにした。
 
研究では、2011年~2012年の間に外科領域の5大学術誌『Annals of Surgery』『American Journal of Surgery』『JAMA Surgery』『Journal of Surgical Research』『Surgery』に掲載された2,347本の研究をレビューした。それらのちょうど600本に動物または細胞の研究が含まれていた。
 
主な結果は次の通りである。
 
・動物を用いた公表論文の22%が研究対象の性別を明記していなかった。
・性別を明記した動物の研究の80%がオスを使用。17%がメスを使用し、オスメス両方を使ったのは3%であった。
・細胞を用いた研究のほとんど(76%)は性別を明記していなかった。
・性別を明記した細胞の研究の71%はオスの細胞のみを使用。21%がメスの細胞のみを使用し、オスメス両方を使ったのは7%であった。
・性差に基づく結果を報告した研究はわずか1%であった。女性に多い疾患について研究した論文のうち、44%が性別を報告しておらず、性別を報告した論文でもメスの動物/細胞を用いたのはわずか14%だった。
 
この研究は、学術誌『Surgery』8月28日号に掲載された。また、CBSニュースのTV番組『60ミニッツ』でも取りあげられた。
 
 
August 28, 2014