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  • UCLAが提案するHIV拡大阻止の新戦略:ホットゾーンを標的にせよ

    2014:12:12:14:39:03
  • 2014年12月12日

最近エボラが世界を騒がせている一方で、サブサハラ(サハラ砂漠以南のアフリカ)では深刻なHIVの流行が起きている。世界的に見れば3,400万人がHIVに感染しており、サブサハラでは毎年3万人の新規HIV感染者が発生している。HIV蔓延予防の試みとして、同地域の各国政府は、未感染だが感染の恐れのある人々に対する抗レトロウイルス薬の配布を検討している。いわゆる曝露前の予防(pre-exposure prophylaxis:PrEP)である。
 
そこで問題になるのが、同薬配布の戦略である。従来の戦略、すなわち、すべての都市や村の人々に医薬品を配布するやり方は、一見公平で理に適っているように見えるかもしれない。しかし、UCLAの研究チームは、HIV感染を減少させるうえではるかに効果的であるとする計画を考案した。
 
複雑な数学的モデルを使用して開発された同研究チームの戦略は「ホットゾーン」を標的にすることに焦点を当てている。ホットゾーンとは、HIV感染のリスクが全国平均よりもはるかに高い地域のことである。例えば、南アフリカでは人口の17%がHIVに感染している。同国のケースでは、ホットゾーンをターゲットとすることで、従来の戦略に比べて40%以上の予防効果を得られ、40%以上の費用対効果の改善が得られると試算している。
 
この研究は『Nature Communications』のオンライン版に掲載された。
 
 
4-Dec-2014