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  • 栄養指導が乳がんの再発防止につながる可能性

    2015:01:09:08:30:58
  • 2015年01月09日

乳がんは、世界中の女性にとって主な死因のひとつである。殊にブラジルでの5年生存率は58.4%にとどまり、他の地域に比べて低いことが分かっている。
 
今般、サンタカタリーナ連邦大学の研究チームが発表した研究は、同国の乳がん患者に栄養指導を施し、それが患者の利益につながり、がんの再発防止を助けることを示唆している。
 
研究では、18人の患者からなる介入群と75人の患者からなる対照群とを比較検討した。12カ月超の介入期間において、介入群の患者は適切な栄養指導を受け、食事内容についてカレンダーに記録するよう求められ、電話による食事内容の指導と改善提案を受けた。加えて、毎月のミーティングにも出席し、そこでも栄養に関する教育を受けた。
 
栄養指導のターゲットは、「患者の赤身肉・加工肉の消費量を減らし、果物や野菜の摂取量を増やすこと」に定められた。赤身肉・加工肉はがん患者に悪影響を与えると言われており、果物や野菜の抗酸化作用は化学療法による悪影響を低減し、結果としてがん再発のリスクを軽減しうるとされているからである。
 
研究論文の筆頭著者 Cecilia C. Schiavon 氏は、「サンプルサイズが小さく、データ収集の時期にズレはあるが、この研究は、乳がん治療を受けている女性に対し迅速で個々人にあわせたきめ細かな栄養モニタリングが有益である可能性があることのエビデンスを提供するものである」と結論付けている。
 
サンプルサイズの小ささ、ランダム化比較試験でないこと、対照群と介入群のデータがが異なる時期に収集されたこと等、研究としての限界はあるものの、今回得られた知見は有望である。より精緻な検証のためのさらなる研究が望まれる。
 
 
5-Jan-2015