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  • 米国ナーシングホームにおけるインフルエンザ・ワクチン接種率

    2015:01:30:08:10:00
  • 2015年01月30日

インフルエンザは、米国のナーシングホームにおける年間約7,300件の死亡と関連しているが、ナーシングホーム従業員のワクチン接種率は54%にとどまる。感染制御・疫学専門家協会(Association for Professionals in Infection Control and Epidemiology:APIC)の公式雑誌『American Journal of Infection Control』2月号に掲載された研究が明らかにした。
 
エモリー大学ロリンズ公衆衛生大学院とフロリダ・ヘルスケア協会(Florida Health Care Association)の研究チームは、ナーシングホーム従業員1,965人を対象に、インフルエンザ・ワクチン接種率や接種にあたっての考え方について調査した。調査対象者の所属施設は、フロリダ州およびジョージア州、ウィスコンシン州の計37施設のナーシングホームである。
 
既往研究では、従業員のワクチン接種率とインフルエンザ流行の可能性には負の相関が示されている。にもかかわらず、2010-2011および2011-2012シーズンにワクチン接種を受けた割合はわずか54%であった。既往研究では、ナーシングホーム入所者の72%がワクチン接種を受けたと示されている。影響を受けやすい高齢者の間でインフルエンザが流行するかどうかは、従業員のワクチン接種率如何であるとも言える。
 
調査では、ナーシングホーム従業員らのインフルエンザ予防接種についての考え方も調べた。「多くの従業員がインフルエンザについての不正確な考え方を持っていました」と研究者は指摘する。予防接種の有効性を認知している回答者はそうでない回答者に比べて接種率が28ポイント高かった。また、対象者の40%近くがワクチンがインフルエンザ罹患の原因となるという誤った考え方をしていた。なお、ワクチンはインフルエンザを引き起こさないと知っている回答者は、そうでない回答者と比べて接種率が12ポイント高かった。
 
論文は、「従業員が予防接種とインフルエンザについて正しい考え方を持てば、接種率が向上するだろう」と結論付けている。
 
 
27-JAN-2015