海外トピックス

  • 科学・医学アカデミアの腐敗

    2015:04:17:16:35:37
  • 2015年04月17日

科学界は、学術出版の「腐敗問題」に直面している。この問題は、「科学と医学における信頼性、有用性、そしてその価値」に深刻な脅威をもたらすものである。米国の医療倫理学の第一人者である Arthur L. Caplan 博士は、学術誌『Mayo Clinic Proceedings』4月3日号の論文でそのように警告する。
 
Caplan 博士が指摘する学術出版における腐敗問題のポイントは以下の通り。
 
・論文公開の際に著者が雑誌に対しおカネを支払う形態での論文募集の増加。今やこれらの「略奪出版社(predatory publishers)」は全オープンアクセスジャーナルの推定25%にのぼる。
 
・改ざんやデータのねつ造、重大な違反の隠ぺいといった研究不正行為。2009年に『PLOS ONE』に掲載された論文によれば、研究者の14%が同僚の不正行為があった、72%が疑わしい行為があったと報告している。
 
・剽窃。2010年の『Nature』論文によれば、この問題の大きさは「驚異的」であり、学術誌の編集者は提出論文の精査に「膨大な時間」を費やしている。
 
博士は、この腐敗問題の克服に向けて、継続的な課題解決を図ることを目的とした科学界・医学会のリーダーたちによる国民会議の開催を提唱している。
 
 
3-Apr-2015