海外トピックス

  • 子どもの貧困と親の喫煙

    2015:05:29:10:05:59
  • 2015年05月29日

喫煙は健康に悪いだけでなく、40万人の子どもを貧困に陥らせている。
 
オープンアクセス誌『BMC Public Health』に掲載された英国での研究によれば、喫煙は低所得世帯に経済的負担を課し、親たちは資金確保のために基本的な日用品や食品等の生活必需品の購入を見合わせかねないことを示唆している。
 
この調査結果は、世帯構造から貧困状態にある子どもの数を推定する全国調査に基づくものである。1999年、英国政府は2020年までに子どもの貧困を撲滅する目標を発表している。目標達成のためには、子どもの貧困に繋がったり、状態を悪化させたりする因子を捉えることが重要となる。
 
研究では、英国において110万人の子ども(貧困状態にある子供の約半数)が、少なくとも1人が喫煙者である親たちと生活していると推計した。なお、親のタバコ支出を家計所得から差し引いた場合、さらに40万人が貧困状態に分類されるという。
 
「低所得者世帯では、喫煙によって子どもの食事や衣服その他に使えたはずの所得が減少します。この研究は、英国政府および英国の保健サービスが喫煙依存症に治療の優先順位を与えた場合、健康問題と同様に子どもの貧困問題にも、それが大きなインパクトをもたらすであろうことを実証するものです。」筆頭著者を務めたノッティンガム大学の Tessa Langley 博士はそのように述べる。
 
 
28-May-2015