海外トピックス

  • 抗ガン剤研究開発における「過少投資」

    2015:07:31:09:51:55
  • 2015年07月31日

製薬会社は、新しい抗ガン剤の開発に向けた長期的研究に「過少投資」している。そのような研究にはより多くの時間と大きな費用がかかることがその理由である。MITの経済学者らによる研究が明らかにした。
 
具体的には、末期段階のガン治療薬が延伸する人々の寿命のほうが短いため、その開発には早期段階のガン治療薬開発ほどの費用がかからない。これは、そういった医薬品の臨床試験のほうがより早く結果が出ることも、製薬会社が市場で独占販売できる期間を長く持てることも、同時に意味する。
 
その社会的費用には目を見張る。推計では、長期的な医薬品研究への投資不足によって、2003年単年でガンと診断された人々の生存年数にして89万年が失われたという。
 
共著者の一人、MITの経済学者 Heidi Williams 氏は「(得られた知見は)民間企業が何か悪さをしていると意味するものではありません」と言う。彼らが直面しているインセンティブが問題なのである。
 
この研究は『American Economic Review』に掲載された。
 
 
28-Jul-2015