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  • 運動不足より肥満の方が危険

    2015:12:25:08:47:29
  • 2015年12月25日

『International Journal of Epidemiology』に発表された新たな研究は、「太っているが運動している(fat but fit)」の概念を覆した。対照的に、高レベルの運動による早死の予防効果は、肥満者において減少することを示唆している。
 
低レベルの有酸素運動の有害な影響についてはこれまで十分な文献があるが、この種のリサーチは主として高齢者を対象に行われてきた。若年者における有酸素運動と健康との直接的な関係を調べた研究はほとんどなかった。
 
今回の研究では、年齢の中央値29歳の男性1,317,713人を対象とし、有酸素運動と長寿との関係、同様に肥満がどのようにこれらの結果に影響を及ぼすかについて検証した。
 
研究ではまた、「太っていても運動していればOK」との概念を評価した。標準体重の男性は、運動レベルとは関係なく、肥満者における運動レベル上位25%よりも死亡リスクが低かった。にもかかわらず、運動レベルの高さがもたらす相対的ベネフィットは肥満者の方が大きかった。しかし、この研究では、有酸素運動レベルの高さがもたらす有益な効果は、実際、肥満度が増すにつれて減少し、極端な肥満者においては何ら有意な効果がなかった。
 
男性のみのコホートであることや相対的な早死についての検証であること等の研究の限界はあるが、今回のデータからは「太っているが運動している」のが良い状態とは決して言えない。
 
 
20-Dec-2015