海外トピックス

  • iPadを活用したインフォームドコンセント

    2016:03:18:11:49:38
  • 2016年03月18日

今般、オーストラリアの医師グループは、iPadを活用して手術の事前説明を実施。対面でのコンサルテーションに比べて大きく患者の理解度が向上することを明らかにした。
 
研究では、急性腎疝痛の手術を控える患者88人を対象とし、以下のようなランダム化比較試験(RCT)を実施した。43人はiPad等のタブレット上で視聴可能な医師のナレーション付きの動画を与え、残りの45人はいつも通り担当医師と今後の手術について話し合った。その後、対象者全員に理解度と満足度に関するアンケートを実施。さらに今度は、介入群と対照群の立場を入れ替えて、同様のことを実施した。
 
結果、タブレット動画の活用は、直接相談に比べて理解度を15.5%増加させることが明らかになった。加えて、対象患者のうち71人(80.7%)はiPad動画を、17人(19.3%)は対面での話し合いを好むと回答した。
 
研究を主導した王立ノースショア病院の Matthew Winter 医師は次のように言う。「私たちは、同意取得は対面ではなくポータブル動画メディアを使うようにせよ、と言っているわけではありません。患者の理解度と満足度向上を大きく役立つ代替策があることを示しているのです。」
 
テクニカルな用語や専門用語、時間的制約のために、真の意味でのインフォームド・コンセントなしに患者が治療を受けることがある。また、医師の説明を分かりづらいと感じている患者は半数にものぼるという調査もある。
 
この研究はミュンヘンで開催される欧州泌尿器学会で発表予定である。
 
 
13-Mar-2016