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  • 肝臓がん生存率における人種間格差

    2016:06:17:07:09:08
  • 2016年06月17日

肝細胞がん(hepatocellular carcinoma cancer)と診断された黒人患者は、非ヒスパニック系白人患者と比べて、死亡リスクが高く、救命を目的とした肝臓移植を受ける傾向ははるかに低かった。マイアミ大学シルベスター総合がんセンターの Patricia D. Jones 助教らの研究が明らかにした。
 
研究では、2005-2014年の間にマイアミ大学シルベスター総合がんセンターもしくはジャクソン記念病院において肝細胞がんと診断された患者999人を対象とし、レトロスペクティブに分析を実施。対象者のうち、14.7%が黒人であり、34.9%がヒスパニック系であった。また、約5割が北米外の生まれであった。
 
分析の結果、診断後の生存期間の中央値は、非ヒスパニック系白人で534.5日、ヒスパニック系で437日であったのに対し、黒人では301日であった。飲酒や喫煙、保険の有無、診断時の年齢等の要因を調整した後の死亡リスクは、黒人と比べて、非ヒスパニック系白人で25%減、ヒスパニック系で21%減であった。また、黒人患者は肝細胞がんの根本的原因であるB型肝炎ウイルスを有する可能性が高いことも分かった。
 
全体として、肝臓移植は死亡のリスク66%減と関連していたが、移植を受けた割合は、非ヒスパニック系白人の33.3%に対して、黒人ではわずか11.9%に止まった。
 
この研究結果は、『Digestive Disease Week® (DDW) 2016』において発表された。
 
 
23-May-2016