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  • 高齢者の転倒防止に仮想現実が有用

    2016:08:19:08:06:35
  • 2016年08月19日

仮想現実(virtual reality)とトレッドミルを組みわせたトレーニングは、旧来の手法以上に高齢者の転倒防止につながる。今般『Lancet』に発表されたランダム化比較試験による研究が明らかにした。
 
研究は、2013-2015年において、ベルギー、イスラエル、イタリア、オランダ、英国の60-90歳の高齢者282人を対象とした。対象者は全員、5分以上の自立歩行が可能であり、服薬状況も安定しており、研究実施前の6カ月間に最低2回以上の転倒を経験していた。また、そのうち130人がパーキンソン病であり、43人は軽度認知障害であった。
 
対象者は、仮想現実とトレッドミルを組みわせたトレーニング群(146人)あるいはトレッドミル単独のトレーニング群(136人)のいずれかに無作為に割り付けられ、6週間にわたり計16回のトレーニングを実施した。トレーニング終了後の6カ月間において、転倒の発生率は両群ともに減少したが、仮想現実とトレッドミルを組みわせたトレーニング群においてのみ、統計学的に有意な減少であった。
 
著者の一人、テルアビブ大学の Anat Mirelman 博士は次のように言う。「われわれのアプローチは、身体の移動と認知的な側面の両方の改善を助けるために、トレッドミル運動と仮想現実を組み合わせるというものです。研究の結果、仮想現実にトレッドミルを加えたトレーニングは、転倒の頻度を低減すること、少なくとも6カ月後の転倒リスクを低減すること、が分かりました。」
 
 
11-Aug-2016