海外トピックス

  • 手術の開始時刻と死亡率との関係

    2016:09:02:12:34:38
  • 2016年09月02日

香港で開催された2016年の世界麻酔科医会議(World Congress of Anaesthesiologists)にて発表された研究によれば、夜間に外科手術を受けた患者は、通常の就業時間中に手術を受けた患者に比べて、約2倍、死亡しやすい。
 
研究では、モントリオールにあるユダヤ人総合病院における術後の死亡率と手術の実施時間との関係の検証を目的とした。2010年4月1日~2015年3月31日の5年間における41,716件の手術を対象に、麻酔の開始時刻を (1)日中=7:30-15:29、(2)夕方=15:30-23:29、(3)夜間=23:30-7:29、の3つに分類し、死亡率との関連を検討した。
 
分析の結果、年齢やその他のリスク因子の調整後、夜間に手術をした患者は日中に手術をした患者に比べて術後30日以内に死亡する確率が2.17倍高く、夕方に手術をした患者は1.43倍高かった。
 
研究を実施したマギル大学ヘルスセンター麻酔科部門の Michael Tessler 准教授らは、次のように指摘する。「夕方や夜間の緊急手術が、年齢および米国麻酔学会の提示するその他のリスク因子を考慮しても、死亡率の高さと関連しています。他のリスク因子と同様に、麻酔の開始時刻を術後30日以内の死亡率のリスク因子に含めるべきです。」
 
 
29-Aug-2016