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  • 入院後死亡率の"週末効果"の陥穽

    2016:10:21:08:34:39
  • 2016年10月21日

学術誌『BMJ Quality & Safety』に掲載された新たな研究の指摘によれば、週末に入院した場合のその後の死亡リスクの増加を示す既往研究では、患者の重症度が適切に考慮されていない。
 
研究チームが特定したキーファクターは、週末に入院した患者における救急車で搬送された割合の高さであった。これは、疾患の重症度の重要なマーカーである。重症度を考慮すると、日曜昼間のわずかな増加を除き、週末の入院後における死亡リスクの増加はない。
 
研究チームは、“週末効果”を示すものとして政府によって繰り返し引用された既往研究が用いたデータを再分析。2013/14年度のイングランドにおける入院患者の300万件超に及ぶデータを検証した。
 
救急搬送された患者の割合は、平日で57%だったのに対し、土曜日が61%、日曜日が60%と週末の方が実質的に高かった。さらに、救急搬送されなかった患者の死亡率が0.8%だったのに対し、救急搬送された患者の死亡率は5.5%であり、はるかに大きな問題を抱えていた。平日と週末で異なる、これらの重症度に関わるマーカーは、既往研究では考慮されてこなかったというのである。
 
 
18-Oct-2016