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  • 若いがんサバイバーが直面する社会的困難

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  • 2017年04月07日

がんサバイバーの若者は数多くの社会的困難に直面し、しかも多くの場合、それは診断後数年間にわたって継続する。ラドバード大学メディカルセンター(オランダ)の Olga Husson 博士らの研究が明らかにした。
 
この研究は、がん診断後2年間における若者の社会生活機能(social functioning)の変化を調査することを目的とした前向き研究(prospective study)である。米国内5医療機関における14~39歳(診断時点)のがん患者141人を対象とし、診断時と12ヶ月経過時点と24ヶ月経過時点に報告されたスコアを計測。いずれに時点においても、一般と比べて有意にスコアが低いことが分かった。また、診断時に比べ1年後には若干の改善が見られたが、2年後のスコアは低いままであった。
 
青年期および若年成人期(adolescence and young adulthood)は、身体および感情、認知機能、社会性の発達において様々な課題を克服してゆく時期であり、この時期にがんの診断と治療を受けることは大きな混乱を引き起こしかねない。「身体症状や心理的苦痛を軽減し、治療後のサポート体制を整えることは、こういった若いがんサバイバーが社会へ再適応してゆく助けとなるでしょう」と Husson 博士は言う。
 
この研究論文は、米国がん学会(American Cancer Society)の査読誌『Cancer』に掲載された。
 
 
20-Mar-2017