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  • 悪役の皮膚科学的特徴

    2017:04:07:06:39:29
  • 2017年04月07日

映画における善悪の対比に、皮膚科学的な特徴が用いられている。そこにはどのような共通点があるのだろうか。
 
テキサス大学の Julia A. Croley 医師らは、ヒーローと悪役の歴代トップ10のリスト(アメリカ映画協会)を用いてピックアップした計20名の皮膚科学的に分析。オリジナルの白黒フィルムのカラー版またはカラーフィルムから皮膚特性を評価した。カラー版が入手できなかった場合はカラーの劇場公開ポスターが用いられた。
 
分析対象は、ハンニバル・レクター博士(『羊たちの沈黙』1991年)やポッター氏(『素晴らしき哉、人生!』1947年)、ダースベイダー(『スターウォーズ 帝国の逆襲』1980年)、女王(『白雪姫と7人の小人』1938年)、リーガン・マクニール(『エクソシスト』1973年)、西の邪悪な魔女(『オズの魔法使い』1939年」)等である。
 
上位10人の悪役のうち、6人(60%)が以下を含む皮膚科学的所見を有していた。
 
◆脱毛症(alopecia、薄毛):レクター博士、ダースベイダー、ポッター氏。
◆眼窩周囲性色素異状(periorbital hyperpigmentation、目のくま):ダースベイダー、リーガン・マクニール、女王。
◆顔の深い皺(deep rhytides on the face、シワ):ダースベイダー、女王。
◆複数の顔の傷跡(multiple facial scars):ダースベイダー、リーガン・マクニール。
◆尋常性疣贅(verruca vulgaris、イボ):西の邪悪な魔女、女王。
◆鼻瘤(rhinophyma、酒皶鼻):女王。
 
他方で、ハリソン・フォード演じるインディ・ジョーンズ(『レイダース 失われた聖櫃』1981年)やハンフリー・ボガード演じるリック・ブレイン(『カサブランカ』1943年)の顔面にも傷跡があった。が、著者らはヒーローの顔の傷跡は、悪役のそれよりも薄く、短いことを指摘している。
 
この研究は『JAMA Dermatology』に掲載された。
 
 
5-Apr-2017