海外トピックス

  • 抗生物質過剰使用のリスク

    2017:05:26:14:23:23
  • 2017年05月26日

抗生物質による治療を受けたミツバチの1週間後生存確率は、そうしなかった群のおよそ半分であった。テキサス大学オースティン校の Nancy Moran 教授とポスドク研究者 Kasie Raymann 博士らの研究チームが明らかにした。
 
研究において、一般的な抗生物質テトラサイクリンでの治療後のミツバチは、自然発生する腸内微生物が劇的に減少していた。この腸内微生物には、病原菌をブロックし、食品等からの栄養素の吸収を促進する働きがある。また、抗生物質で治療されたミツバチでは病原性細菌セラチア(Serratia)のレベルが上昇しており、治療後の死亡率の増加は、細菌等に対する防御機能を果たしていた腸内微生物を失ったことに因るものと推察できる。
 
ミツバチは、ヒトの腸内微生物の有用なモデルである。「今回の研究はミツバチを対象にしたものに過ぎませんが、抗生物質を摂取する際、ヒトの中でも同様のことが起きていると考えられます。抗生物質の使用にあたっては、もっと慎重になるべきでしょう」と、Raymann 博士は語る。
 
この研究は、オンラインジャーナル『PLOS Biology』に掲載された。
 
 
14-Mar-2017