海外トピックス

  • 死に至る感情の実際

    2017:06:09:06:54:45
  • 2017年06月09日

死に至るまでの実際の感情的経験は、われわれの想定よりも肯定的なものであり、否定的なものではない。ノースカロライナ大学の心理学者 Kurt Gray 助教らの研究はそう示唆している。
 
この研究は、以下の2つの研究から成る。第一の研究では、がんまたは筋萎縮性側索硬化症(ALS)のいずれかで死亡した末期患者のブログ記事から、その感情的内容を分析。それをオンライン参加者のグループに、末期がんと診断された後の数カ月間ににブログを書くことを想定してもらい、その中身と比較検討した。第二の研究では、死刑囚の最期の言葉や詩とオンラインでの研究参加者が想像した最期の言葉とを同じく比較分析した。
 
「死期が迫ったときの自分の感情を考えると、ほとんどの人が悲しみと恐怖とを考えるでしょう。しかし実際には、考えるよりも死にあたってさほど悲しみや恐怖はなく、もっと幸福なものです。私たちには、肉体的にも感情的にも、かなりの適応力があります」と、Gray 助教は言う。
 
この研究は科学的心理学会(Association for Psychological Science)の学術誌『Psychological Science』に掲載された。
 
 
1-Jun-2017