海外トピックス

  • 集団での意思決定の罠

    2017:09:22:10:44:22
  • 2017年09月22日

集団で行動すると、個人で行動するよりも、非倫理的な行動に走る可能性が高くなる。ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘンの Martin G. Kocher 教授らの実験的研究が明らかにした。
 
実験には273人の学生が参加。参加者はサイコロを1回振るビデオを見て、その結果の報告を求められた。そして、報告した数字の大きさに応じて、報酬がもらえた。つまり、正直に報告するか、出た目より高い数字を報告するかの葛藤を迫られる状況である。また、参加者は個人で報告する群と、または小グループで報告する群に分けられた。小グループでは、サイコロの結果を報告する前に、互いに匿名でチャットすることを許された。
 
結果について、Kocher 教授は次のように言う。「私たちの発見は明確なものです。人は自分自身で決めると嘘をつく可能性が低いですが、集団で決めると嘘をつく可能性が高くなる。個々に訊かれたときには正直に答えた参加者で構成されたグループでも、嘘の報告をするようになりました。私たちはこの現象を“非誠実シフト”(Dishonesty shift)と呼んでいます。」
 
この研究は『Management Science』に掲載された。
 
 
19-SEP-2017