海外トピックス

  • 宗教観は直感でなく文化に根差す

    2017:11:17:04:57:04
  • 2017年11月17日

宗教的信念は、直感や合理的思考とは結びついていない。コヴェントリー大学の Miguel Farias 博士らの調査研究が明らかにした。
 
この研究は、(1)スペインにあるキリスト教の聖地への巡礼者を対象にした調査と(2)被験者の脳への刺激実験の2パートからなる。(1)では、巡礼者に自らの信念の強さと巡礼に費やした時間を問うたうえで、直感的思考のレベルを図る課題を実施。超自然的な信念の強さと直感的思考レベルとの間には関連がないことを明らかにした。(2)では、被験者の頭皮に置いた2つの電極間に無痛の電流を流して認知機能を抑制したうえで超自然的な信念の強さを質問。脳への刺激によって認知機能が抑制されても、超自然的な信念のレベルに変化がないことを確認した。
 
結果からは、神の存在への信念を生来備わる直感的なものとして説明することはできない。宗教観は、生い立ちや教育を含む社会文化的プロセスによって形成されると考えられる。「宗教的信念は、本源的な直感(primitive gut intuition)よりむしろ文化に根差している」と、Farias 博士は言う。
 
 
8-NOV-2017