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  • パーキンソン病におけるうつ病と意気喪失

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  • 2018年04月06日

うつ(depression)の兆候を示すパーキンソン病患者は、実際には意気喪失(demoralization)と呼ばれる状態にあることが多い。意気喪失は、パーキンソン病においてよくみられる症状である。米国神経学会の学術誌『Neurology®』に掲載された研究が明らかにした。
 
この研究は、パーキンソン病患者94人とパーキンソン病でない対照群86人の計180人(平均年齢68歳)を対象としたものである。分析の結果、パーキンソン病患者群では18%(94人中17人)、対照群では8%(86人中7人)が意気喪失状態であり、パーキンソン病患者群では20%(94人中19人)、対照群では4%(86人中3人)がうつ状態であった。また、意気喪失とうつが同時に起こるケースもあるが、どちらか片方だけのケースもある。意気喪失状態のパーキンソン病患者17人のうち29%(5人)はうつではなく、うつ状態のパーキンソン病患者19人のうち37%(7人)は意気喪失ではなかった。
 
執筆者の一人、イェール大学の Brian Koo 医師は次のように述べる。「うつと意気喪失の区別は大事です。それぞれ治療のアプローチが異なるからです。意気喪失の場合、うつ病に処方される抗うつ薬ではなく、認知行動療法での治療が効果的です。」
 
この研究は、米国神経学学会の学術誌『Neurology®』のオンライン版に掲載された。
 
4-APR-2018