海外トピックス

  • 高額医薬品へのアクセスをどうするか

    2018:04:13:06:09:29
  • 2018年04月13日

医薬品へのアクセスは人権問題でもある。すでに保健医療予算の半分を医薬品に費やしている国もある。先進諸国では、老齢人口の高額医薬品に対する需要がますます高まっている。医薬品への公平なアクセスをいかに低廉な価格で達成するか。これは世界共通の課題である。
 
ハダーズフィールド大学の Zaheer-Ud-Din Babar 教授は、世界各地から約30人の専門家の協力を得た新著『Equitable Access to High-cost Pharmaceuticals』で、この課題に取り組んでいる。「人々の長寿化にあわせて重篤な疾患も増え、将来、事態はもっと複雑になるでしょう。それゆえに、保健医療予算の最大の部分を占める高額医薬品にかかる財源調達をどうするかが、ますます重要な問題になります」と、Babar 教授は言う。
 
 
Babar 教授は次のようにも指摘する。「製薬業界は、研究開発投資が莫大であるがゆえに薬が高額になると主張しています。しかし、医薬品開発には多額の公的な資金が、例えば大学を通じて、投じられてもいるのです。したがって、国民は二重の支払いをしているとも言えます。」
 
教授によれば、医薬品価格が開発コストから脱却できるケースもありうるという。また、新著では、知的財産権や必須医薬品への普遍的アクセスの問題についても検討している。
 
 
14-MAR-2018