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  • 医学教科書にもっと多様性を

    2018:05:11:10:23:32
  • 2018年05月11日

北米の医学教育が使っている解剖学の教科書における人種や肌の色は、医療における人種的偏見を助長している可能性がある。ブリティッシュ・コロンビア大学とトロント大学の研究チームが明らかにした。
 
研究では、4冊の医学教科書を対象に、4,000枚以上のヒトの画像における人種と肌の色を分析した。分析対象とした教科書名は、『Atlas of Human Anatomy』『Bates' Guide to Physical Examination & History Taking』『Clinically Oriented Anatomy』『Gray's Anatomy for Students』である。
 
結果、4冊の教科書が使っている濃い肌の色の画像の割合は極めて小さく、1%未満~8%であった。また、人種的多様性にも乏しく、70%~99%が薄い肌の色の画像であった。
 
乳がんや子宮がん、大腸がん、肺がん、皮膚がん等、一部のがんでは黒人の平均死亡率が高いことが分かっている。共著者の一人、ブリティッシュ・コロンビア大学の Rima Wilkes 教授(社会学)は、医学教育ツールにおける肌の色の多様性を拡大させる必要性を強調している。
 
この研究は学術誌『Social Science & Medicine』に掲載された。
 
 
1-MAR-2018