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  • 最低賃金引き上げが労働者の健康にもたらす影響

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  • 2018年05月18日

最低賃金をわずかに引き上げることで、低賃金で働く人々の健康にとって、大きな恩恵が期待できる。オールド・ドミニオン大学の Juan Du 助教とカリフォルニア大学デイビス校の J. Paul Leigh 教授の研究が明らかにした。
 
研究では、米国の5,000世帯19,000人を対象とした縦断的調査『Panel Study of Income Dynamics』のデータを分析。1997年~2013年における25歳~64歳の世帯主および配偶者の雇用、賃金、欠勤、健康状態の回答データについて、2つの分析モデルを用いて評価した。結果、第一のモデルにおいては最低賃金が1ドル上昇すると病気による休暇が19%減少、第二のモデルにおいては最低賃金が1ドル上昇すると病気による休暇が32%減少することが分かった。
 
さらに、最低賃金が1ドル上昇すると、労働者が良好な健康状態にある確率は2.1%増加した。他方で、最低賃金の引き上げと子どもを含む他人の病気による休職との間に有意な関係はなく、レイオフや総勤務時間との間にも最低賃金の影響は見られなかった。
 
この研究論文は『B.E. Journal of Economic Analysis & Policy』に掲載された。
 
 
27-FEB-2018