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  • 大不況と人々の健康問題

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  • 2018年05月25日

2008年の不況により、人々の健康行動が変化し、肥満や糖尿病、精神障害等の発生率が大きく増加したと考えられる。シティ・ユニバーシティー・ロンドンの Mireia Jofre-Bonet 教授(経済学)らの研究が明らかにした。
 
EU圏内で2番目の経済規模と世界最大の金融ハブを有する英国は、2008年の不況で大打撃を受けた国のひとつである。2009年だけで英国の経済規模は▲4.3%縮小し、政府は債務と財政赤字を拡大させ、国内銀行の国有化等の救済措置を迫られた。
 
この不況が人々の健康問題に及ぼした影響の検証を目的とし、研究では英国の約9,000世帯を対象とした横断的調査『Health Survey for England』のデータを用いた。2001年~2013年の期間における16歳以上の回答者の社会経済的特性や各種生活習慣、健康状態に関わるデータを解析した。
 
分析の結果、不況の始まりは、食生活の悪化やBMIの増加、肥満の増加と関連していることが示唆された。一方、喫煙やアルコール消費が減少する等、リスキーな行動の回避とも関連していた。また、医薬品の使用は増加、糖尿病や精神障害の罹患率も上昇した。これらの問題は、概して低学歴の人々や女性に顕著であった。
 
 
1-MAR-2018