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  • 卵の消費量と心血管疾患リスク

    2018:05:25:06:39:04
  • 2018年05月25日

毎日卵を食べる人々は、ほとんど卵を食べない人々と比較して、心血管疾患のリスクが低い可能性がある。学術誌『Heart』に掲載された中国の研究はそう示唆する。
 
北京大学保健科学センターの Liming Li 教授と Canqing Yu 博士ら研究チームは、進行中の前向きコホート研究である「China Kadoorie Biobank Study」(CKB Study)のデータを用いて、卵の消費と心血管疾患等との関連について検討した。
 
CKB Studyは中国の10地域における30~70歳の成人約50万人を対象としたもので、今回の研究では、がんや心血管疾患、糖尿病の既往のない416,213人を分析対象とした。対象集団では、中央値8.9年の追跡期間において、心血管疾患83,977例、心血管疾患による死亡9,985例、主な冠動脈インシデント5,103例の記録があった。また、研究開始時の調査では、参加者の13.1%が毎日卵を食べると回答しており、9.1%は極く稀にしか食べないと回答していた。
 
分析の結果、毎日卵を食べる人々は、稀にしか食べない人々と比較して、心血管疾患のリスクが全体的に低いことが分かった。ただし、これは観察研究であり、因果関係について確固たる結論を導くことはできない。しかし、著者らはサンプルサイズの大きさや心血管疾患の確立されたリスク因子を考慮したことを指摘し、「研究では、卵の適度な消費(1日1個)と心血管疾患インシデント発生率の低下との間に関連があることが判明した」と結論している。
 
 
21-MAY-2018