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  • 炭水化物は適度な摂取が望ましい

    2018:08:24:05:23:00
  • 2018年08月24日

炭水化物の適度な摂取が健康長寿のためには最も望ましい。今般『The Lancet Public Health』にて発表された研究はそう示唆している。
 
米国の45~64歳の成人15,428人を対象としたコホート研究(Atherosclerosis Risk in Communities Study)の分析からは、低炭水化物(炭水化物による摂取カロリーが総摂取カロリーの40%未満)と高炭水化物(同 70%超)の両方が死亡率の増加と関連しており、炭水化物を適度に摂取する群(総摂取カロリーの50~55%)の死亡リスクが最も低いことが判明した。
 
また、20カ国・総数432,179人のデータを有する8つの前向きコホート研究を対象としたメタアナリシスは、低炭水化物ダイエットがすべて同等に効果を表すわけではないことを示唆している。炭水化物の代替として動物由来のたんぱく質や脂肪を摂取することは死亡リスクの増加と関連しており、植物由来のたんぱく質や脂肪を摂取することは死亡リスクの減少と関連していた。
 
ただし、分析結果は因果関係ではなく、観察に基づく関係性を示していることには留意すべきである。また著者らは、自己報告データに基づくもので正確な摂取量を反映していない可能性があること、欧米とアジアの食生活の違いから一般化は困難であること、植物ベースの低炭水化物ダイエットのサンプル数が少なかったこと等の研究の限界も指摘している。
 
とはいえ、「この研究は、これまで実施された炭水化物摂取に関する研究ではもっとも包括的なもので、食事に含まれる成分と長期的な健康との関係についての理解を深めるのに有用です」と、上級著者を務めたハーバード・メディカル・スクールの Scott Solomon 教授は述べている。
 
 
16-AUG-2018