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  • ケトン食と2型糖尿病リスク

    2018:09:07:05:57:20
  • 2018年09月07日

今般『Journal of Physiology』に掲載された研究によれば、ケトン食(ketogenic diets)は、その初期段階において2型糖尿病リスクを増大させかねない。
 
研究では、マウスに2種類の食事(ケトン食と高脂肪食)を与え、標準的な代謝機能検査を行った。また、専門的な手順を用いて、インスリン作用時における主に肝臓からの内部糖生成および組織(主に筋肉)への糖取り込みの影響を判定した。
 
インスリンは血中に放出され、肝臓に糖の生成を止めるように通知するなど血糖値を抑制するために使われる。このシステムが損なわれ、身体がインスリンを適切に使用しなくなると(インスリン抵抗性と呼ばれる)、高血糖を発症しやすくなる。研究結果からは、ケトン食の場合、血糖値をコントロールする同プロセスが適切に機能せず、肝臓にインスリン抵抗性が生じることが示された。肝臓が正常レベルのインスリンに応答できず、血糖値をコントロールできないと、2型糖尿病のリスクが増大する。
 
「ケトン食はヘルシーだと思われていますが、今回の結果は、インスリン抵抗性のリスクを増し、2型糖尿病につながりかねないことを示しています。次なるステップは、このメカニズムを解明し、果たしてそれが生理学的適応であるかどうかを検証することです。われわれの仮説は、脂肪酸代謝されるとそれらの生成物が脳内で何らかの役割を果たしているのではないか、というものです。」そう語るのは、著者の人地である、スイス連邦工科大学チューリッヒ校
の Christian Wolfrum 教授である。
 
Ketogenic diets may lead to an increased risk of type 2 diabetes
8-AUG-2018