海外トピックス

  • 移民の医療費の不都合な真実

    2018:09:07:05:58:04
  • 2018年09月07日

『International Journal of Health Services』に掲載された研究によれば、米国への移民の医療消費は非移民に比べてはるかに小さく、実際にはむしろ米国市民の医療を補助している可能性がある。この結果は、移民が米国の医療費を押し上げる! とのトランプ大統領やその側近たちの発言と矛盾する。
 
研究では、2000年以降に発表された移民の医療支出に関するあらゆる研究を精査した。結果、米国生まれの人と比べて移民が医療を利用する割合は低く、民間保険と公的保険の合算による一人当たり医療費支出も低く、とりわけ不法入国した移民において低かった。年齢階層別にみても、移民の医療利用率は、米国生まれの1/2から2/3足らずであった。また、移民は米国生まれと比べて自己負担の割合が高かった。
 
研究チームは、移民を集団として観ると民間保険やメディケアなどの公的保険プログラムへ効果的に補助金を支払っている存在である、と結論付けている。移民たちが支払う税と保険料の総額のほうが、移民たちの医療にかかる費用よりも大きいのだ。「移民のケアを否定することは、費用負担の面からも正当化できない人権侵害であり、むしろコスト増大につながりかねません」と、著者であるタフツ大学医学部の医学生 Lila Flavin 氏は述べる。
 
 
8-AUG-2018