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  • 食料品購入を保険償還したら

    2019:03:29:10:05:19
  • 2019年03月29日

メディケア・メディケイドにおいて、ヘルシーな食品の購入費用を保険適用とすると、長期的には非常に費用対効果が高く、健康アウトカムの改善につながる。『PLOS Medicine』に掲載されたタフツ大学の研究が明らかにした。
 
研究では、スーパーや食料品店でヘルシーな食品を購入する際の費用の3割をメディケア・メディケイドの保険償還の対象とした場合の影響を検討した。(1)果物と野菜の購入費用の3割を保証するケースと、(2)果物と野菜のほかに全粒穀物、ナッツ類、魚介類、植物由来の油のの購入費用の3割を保証するケースの2つのシナリオをモデル化した。
 
結果、両シナリオともに健康が改善され、医療利用が低減すると推定された。(1)果物と野菜のみのインセンティブは193万人の心血管疾患を予防すると推定され、(2)さまざまな食料品のインセンティブは328万人の心血管疾患と12万人の糖尿病を予防すると推定された。
 
両シナリオともに医療の利用が減ることによって、(1)では397億ドル、(2)では1,000億ドル、それぞれ節約できる。補助金その他政策にかかる費用の合計は、(1)で1,226億ドル、(2)で2,104億ドルであった。1QALY獲得のためのコストは、(1)では18,184ドル、(2)では13,194ドルと計算され、いずれも非常に費用対効果が高かった(註:医療的介入の場合、1QALY獲得コストの上限は15万ドルが相場であり、5万ドル以下の場合は費用対効果が高いとされる)。
 
「これらの知見は“食は医なり”(Food is Medicine)とのコンセプトに適うものです。ヘルシーな食事を奨励し、償還対象とする革新的なプログラムは、医療システムに統合可能ですし、統合すべきものです」と語るのは、著者の一人、タフツ大学の Dariush Mozaffarian 教授である。
 
 
19-MAR-2019