海外トピックス

  • 世界規模でのアルコール消費増

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  • 2019年05月17日

今般、1990年~2017年の間の189カ国におけるアルコール摂取量と2030年までの推定摂取量を分析した調査研究が『The Lancet』に掲載された。
 
1990年~2017年の間、1人当たり消費量の増加と人口増加の結果、世界の年間アルコール消費量は約70%増加した(1990年:20,999百万リットル→2017年:35,676百万リットル)。低~中所得国では消費量が増えたが、高所得国の消費量は比較的安定している。
 
その他の調査結果の要点は以下の通り。
 
・世界規模で見たアルコール消費は低~中所得の国々が豊かになるにつれて増え、1990年の成人一人当たり純アルコール摂取量は年間5.9リットルだったが、2017年には年間6.5リットルまで増加。さらに2030年には年間7.6リットルまで増加すると予測されている。
 
・2010年~2017年の間、アゼルバイジャン及びロシア、英国、ペルーでは著しくアルコール消費量が減ったのとは対照的に、インド及びベトナムでは消費量が顕著に増加した。
 
・世界規模で見ると、有害なアルコール摂取を減らすという大目標達成の軌道に乗れていない。執筆者らは、さらなる課税や使用制限、販売や広告の禁止などといった政策レベルでの対処を提言している。
 
アルコールは様々な疾病の主たるリスク因子であり、200を超える疾病(特に非伝染性の疾病)と因果関係があるとされている。WHOは2025年までに有害なアルコール使用を10%削減するという目標を掲げているが、研究では、2030年までに全世界の成人の約半数が飲酒するようになり、4分の1近く(23%)が最低月1回以上飲み過ぎるようになると予測している。
 
 
7-MAY-2019