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  • 食道がん・胃がん治療における性差

    2019:05:31:10:03:31
  • 2019年05月31日

女性の食道がん・胃がん患者は、男性患者よりも長生きする可能性が高いが、治療中に吐き気や嘔吐、下痢などを経験する可能性も高い。
 
この研究は、英国で行われた4件の大規模無作為比較試験から得られたデータを分析したものである。計3,265人の食道がん・胃がん患者(男性2,668人、女性597人)のデータを分析した結果、女性患者の方が、悪心(女性10%、男性5%)や嘔吐(女性10%、男性4%)、下痢(女性9%、男性4%)を経験する可能性が有意に高かった。
 
また、女性患者は、男性患者よりも治療後に長生きする可能性が高いことも分かった。女性の方が、平均5カ月ほど生存期間が長かった。
 
年齢別の分析では、70歳以上の患者の方が、70歳未満の患者よりも化学療法中に好中球減少症を経験する可能性が有意に高かったが、がん関連の生存期間においては有意差はなかった。
 
主任研究者を務めたロイヤルマースデンNHS基金トラストの臨床研究フェローの Avani Athauda 博士は、次のように述べる。「われわれは、食道がん・胃がんのマネジメントにあたり、標準的な治療アプローチを用いがちです。しかし、研究が示唆するのは、男女の患者間で化学療法への副反応が違うだけでなく、治療後の生存期間も異なるということです。」
 
この研究は、今年の米国臨床腫瘍学会・年次総会のポスターセッションで発表された。
 
 
28-MAY-2019