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  • ニホンザルの皮膚の赤さは何を表す

    2019:07:26:09:57:25
  • 2019年07月26日

蝶やクジャクが代表的だが、オスがカラフルな色彩を身にまとう種は多い。これは理に適っており、通常、オスの方がメスを巡って競争し、メスの方に選択権があるからである。結果として、オスはより派手に、魅力的な装飾をするよう進化する。
 
これら色彩の変化は、霊長類も例外でない。例えばニホンザルの場合、オスメスともに、皮膚の赤色が変化する。
 
しかし、京都大学霊長類研究所の Lucie Rigaill 助教らの研究によれば、ニホンザルのメスの赤い皮膚の色は社会的地位を表す役割を果たしており、以前考えられていたように生殖能力を表すものではないという。
 
研究では、皮膚の色の変化が排卵のタイミングや妊娠の可能性を示しているかを確認するため、冬の交尾シーズン中に、観察対象としたのメスザルのホルモンレベルとともに、顔と後肢の色データを収集した。
 
 
「当初の想定とは逆に、メスの皮膚の色の変化が実際には排卵期を示していないことを発見し驚きました」と、Rigaill 助教は語る。「さらに驚くべきことに、社会的地位の高いメスは、お尻がより濃く赤いことが分かりました。こういったことはこれまで、オスの霊長類グループでしか報告されていません。」
 
ニホンザルの場合、女性の赤い皮膚の色がこれまでの想定よりも複雑な役割を果たしている可能性があり、生殖に関わるというよりは社会的属性に関わる可能性が高いという。
 
この研究は『Behavioral Ecology and Sociobiology』に掲載された。
 
 
8-JUL-2019