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  • 心理学・精神医学雑誌の抄録に、多くのスピンが見つかる

    2019:10:04:05:20:30
  • 2019年10月04日

今般、心理学および精神医学のトップジャーナルにおける抄録(abstract)の半数以上で、スピンがあることが明らかになった。ここで言う「スピン」(spin)とは、特定の治療の臨床的意義を裏付けとなる統計データなしに誇張する行為のことである。
 
抄録は、研究の全体像を要約するものであり、研究者は自分が強調したい情報に対してかなり選択的である可能性がある。その結果、調査結果を不当に表記したり、「スピン」してしまったりするのである。
 
研究では、2012年~2017年における心理学および精神医学のトップジャーナル6誌に発表されたランダム化比較試験について、PubMed を用いて調査。主要な結果が統計的に有意でなかった116件を対象に、既往研究によるスピンの定義を用いて、抄録がスピンされた頻度を調べた。
 
その結果、半数以上(65件、56%)にスピンを認めた。表題にスピンがあったのが2%、結果の個所が21%、結論の個所が49%であった。また、17件(15%)では、結果と結論の両セクションにスピンが認められた。
 
この研究は『BMJ Evidence Based Medicine』に掲載された。
 
 
5-AUG-2019