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  • 戦争の火種は決して衰えていない

    2019:10:11:10:33:01
  • 2019年10月11日

人々の思い込みに反して、戦争の火種は現在も決して衰えていない。
 
今般、オハイオ州立大学の政治学者 Bear Braumoeller 教授は、最近200年間の国際紛争を分析した書籍『オンリー・ザ・デッド:現代における戦争の永続性』(Only the Dead:The Persistence of War in Modern Age)を著した。
 
分析に用いたのは、Correlates of War Project のデータセットである。このプロジェクトは国際関係における信頼性の高い定量データの収集・普及・活用を目的としており、全世界の学者・研究者が同データセットを戦争に至るまでの武力行使の測定に用いている。
 
「冷戦終結後に紛争の開始率は低下しましたが、それは唯一の良いニュースです。それを除けば、少なくとも過去200年の間、戦争の発生率や死亡率に低下傾向は見られません。どちらかといえば、真実はその逆です」と、Braumoeller 教授は言う。
 
教授によれば、あらゆる分析を尽くしても、戦争が衰退しているとの長期的なエビデンスは見つからなかったという。また、恐るべきことに、小規模な戦争が大規模化する確率は変わっていないことも明らかになった。
 
分析によれば、人類が1世紀当たり50件の戦争を継続した場合、今後100年の間に世界人口の1%(約7,000万人)を超える戦闘死を伴う戦争が発生する確率は13%である。「前世紀に2つの世界大戦をもたらした紛争拡大のプロセスは、今もそこにあります」と教授は指摘する。
 
教授は、ジョン・レノン&オノ・ヨーコの "War is Over (if you want it)" とのスローガンを引き合いに出し、「問題は私たちがそう望んでないことです。もちろん平和を大切にしていますが、もっと優先していることがあるのです」と語る。
 
 
11-SEP-2019