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  • 感情の擬人化:悲しみを和らげる新たな戦略

    2019:10:11:10:34:00
  • 2019年10月11日

衝動買いは悲しみを紛らわす悪徳となるかもしれないが、他にもやりようはあるのかもしれない。
 
香港理工大学の Fangyuan Chen 助教らは、悲しみを擬人化して考えること(擬人化思考)が、ネガティブな感情を抑え、自己コントロールを高めることを明らかにした。
 
この研究は複数の実験からなる。
 
ある実験では、参加者に、親しい人が亡くなった後など、悲しみに暮れた時期について書くように依頼。ひとつのグループには、もし悲しみが人だったらどのようになるかを書いてもらい、もうひとつのグループには、感情やそこへの影響という点で悲しみがどのようなものかを書いてもらった。その後、両グループに悲しみのレベルを7段階で評価してもらうと、感情を擬人化して書いた後のほうが、悲しみのレベルが低いことが分かった。
 
同様に、幸福の感情を擬人化した場合の実験をしたところ、感情を擬人化して書いた後のほうが、悲しみのレベルが低いことが分かった。
 
さらに研究では、悲しみを擬人化したグループとそうでないグループに対し、ランチのサイドディッシュ(サラダ or チーズケーキ)を選んでもらう実験と、PC買い替え(実務に特化したPC or エンタメに特化したPC)の決定をしてもらう実験を実施。擬人化したグループのほうが、より健康的な選択肢(サラダ)、より実用的な選択肢(実務に特化したPC)をとる可能性が高いことを明らかにした。
 
「私たちの研究は、悲しみの擬人化思考が、この感情をコントロールする新たな方法かもしれないと示唆しています。」そう語るのは、研究の上級著者であるテキサス大学オースティン校の Li Yang 氏である。
 
この研究論文は『Journal of Consumer Psychology』に掲載された。
 
 
2-OCT-2019