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  • アイルランドにおける医師の自家処方

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  • 2019年12月13日

アイルランドの若い医師の間では、自分や家族、友人、同僚へのいわゆる自家処方が広く行われている。『Journal of Medical Ethics』に掲載された調査結果が明らかにした。
 
また、規制当局のガイダンスに反して、鎮静剤やアヘン等の中毒性の高い薬物を自家処方している医師も一部存在するという。
 
調査は、2017年に匿名のオンライン・アンケートで実施。アイルランドの比較的若手の医師4,445人を対象とし、729人(16%)の回答を得た。回答者の2/3(470)が女性、2/3(487)が31歳未満であった。
 
回答者の67%が自分に処方した経験があり、家族への処方は72%、友人への処方は59%、同僚への処方は59%であった。また、ほとんど全員(93%)が家族や友人、同僚から薬物を処方して欲しいと頼まれた経験を有していた。
 
さらに、30代以上は30歳未満と比べて自分に処方をする可能性が2倍であり、年配の医師ほど向精神薬を処方する可能性が高かった。鎮静剤ベンゾジアゼピンやアヘンその他の向精神薬を自分に処方した割合は3~7%だった。男性は女性よりもオピオイドを自分に処方する可能性が高く、また、回答した女性の43%が自分にピルを処方していた。
 
法的問題に加えて、著者らは自分への処方と医師の自殺リスクの増大との関連を指摘している。背景には、専門職のメンタルヘルス問題があるという。ただし、これはあくまで観察研究であり、調査は複雑な分析をするようには設計されておらず、比較データも入手できなかったと留保している。
 
 
3-DEC-2019