海外トピックス

  • 芸術と長寿との関係

    2020:01:17:22:32:56
  • 2020年01月17日

美術館やアート・ギャラリー、劇場、コンサートへの定期的な訪問は長寿と関係している。芸術に触れる頻度が高いほど、死亡のリスクは低くなる。『英国医師会雑誌』に掲載された調査研究はそのように示唆する。
 
研究では、英国における老化の長期スタディ(English Longitudinal Study of Ageing)から、50歳以上の英国人6,000人超のデータを分析。平均追跡期間は12年間であり、NHSのデータを用いてその間の死亡記録を確認した。
 
分析の結果、経済・社会・健康に関わる各種要因を考慮した後、年に1・2回芸術に触れた人々は、全く触れなかった人々に比べて死亡リスクが14%低いことが分かった。また、芸術により頻回に(2・3カ月に1回以上)接触した人々の死亡リスクは、31%低かった。
 
これらの関係の説明因子としては、認知機能(思考力や理解力)、メンタルヘルス、身体活動レベルなどが挙げられる。ただし、これは観察研究であり、因果関係について確たることを言えるわけではない。
 
とはいえ、分析したサンプル規模の大きさに加えて、死亡リスクに影響を及ぼすであろう各種要因を調整した後の結果を示したことは、本研究の強みである。
 
 
18-DEC-2019