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  • NHSの医療記録管理システムの欠陥

    2020:01:31:10:44:21
  • 2020年01月31日

NHSの医療記録管理システムには、患者安全を脅かしかねない重大な欠陥がある。インペリアル・カレッジ・ロンドンの Leigh Warren 博士らの調査が明らかにした。
 
研究では、2017年4月~2018年4月までの期間におけるNHSイングランドの152病院のデータを精査した。分析対象となった患者数は2,100万人以上である。
 
分析の結果、23%の病院の医療記録は未だ紙ベースであった。電子データを使っていた117病院のうち、圧倒的多数(79%)が21種類の異なる市販システムのうちのひとつを使っており、10%が同一病院内で複数の異なるシステムを使っていた。
 
ただし、単一のシステムを使っていた病院の半数以上が、特定の3つのシステムのいずれかを使っていた。これらを統一するだけで、年100万件以上の医療情報へのアクセス環境が改善されるという。
 
また、患者履歴の分析から対象期間中に複数の病院に受療した400万人の患者を特定。分析の結果、これらの患者は病院間のデータの非互換性の問題に頻繁に直面しており、その問題に遭遇する確率は9%と計算された。
 
さらに、同じ患者を共有しがちな20病院が特定されたが、これらのうち同じ電子医療システムを使っているのは2病院だけだった。
 
研究は、十分な情報に基づく臨床の意思決定や患者安全の促進に向けて、データ共有戦略の見直しを提言している。
 
 
5-DEC-2019