海外トピックス

  • ワクチンに関する誤解とソーシャルメディア

    2020:02:28:07:08:45
  • 2020年02月28日

情報をソーシャルメディアに依存している人は、伝統的メディアに依存している人に比べて、ワクチンについて誤解している可能性が高い。ペンシルベニア大学アネンバーグ公共政策センターの研究チームによるワクチンの知識とメディア消費に関する調査研究が明らかにした。
 
調査は2019年のあると秋の2回に分けて、米国全土の成人およそ2,500人を対象に実施。その結果、回答者の約2割がワクチンについて何らかの誤解をしていると分かった。結果のポイントは以下の通り:
 
1.回答者の18%が、ワクチンは自閉症を引き起こすという記述について「かなり正確」または「ある程度正確」と答えた。
2.15%が、ワクチンは毒であるという記述について「かなり正確」または「ある程度正確」と答えた。
3.20%が、親は疾病管理予防センター(CDC)発表のワクチン・スケジュールを遅らせたり、繰り延べたりしてもかまわないという記述について「かなり正確」または「ある程度正確」と答えた。
4.19%が、ワクチン接種よりも病気になることで免疫力を高めたほうが良いという記述について「かなり正確」または「ある程度正確」と答えた。
 
メディアの消費パターンは誤解のレベルと関係していた。ソーシャルメディアで麻疹やMMRワクチンに関する情報に触れる機会が増えたと答えた回答者はワクチンについての誤解を深める傾向があった。対照的に、旧来のメディアでの同トピックに関するニュースへの曝露の増加を報告した回答者は、誤解が少なくなる傾向があった。
 
今回の結果は、メディアの報道との因果関係と示したものではなく、個人の姿勢との相関を示したに過ぎない。しかし調査結果は、依然として予防接種キャンペーンは有効であり、誤報や誤解への対処において専門家の役割が重要であることを示唆している。
 
この調査研究は『Harvard Kennedy School Misinformation Review』創刊号に掲載された。
 
 
17-FEB-2020