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東京・赤坂の寿司店主が食に関連する、ちょっとした豆知識を語ります。
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「『明太子』・『かに』の名前」の話
○明太子
二つ説があって、豊臣秀吉が朝鮮征伐の帰りに朝鮮の明太子を日本に持ち込んだという話と、明太子の大手「ふくや」の初代社長が韓国でキムチを食べて、これはおいしい、と、キムチを何かに使えないか考えた結果、鱈子(たらこ)をキムチの出汁に漬けて、初めて明太子ができたという2つの説があるらしいです。
いずれにせよ、九州では鱈は揚がらないじゃないですか。鱈は、北海道やオホーツクでしか揚がらないでしょう。北の卵を西で加工して出すって言うのは、不思議な気がしませんか。おかしいですよね。
○かにの名前
たらの漁場でとれるから、たらば蟹と言います。
北海道が多いですよね。
次に有名なのが、ずわい蟹。
「ずわい」というのは、北陸のほうで大きいという意味らしいです。
成長が途中で止まる小さいのは雌。「せいこ蟹」って言うのだそうです。
そして、ずわい蟹のメスのことを何と呼ぶか知ってますか。
「香箱(こうばこ)」と呼びます。
ずわい蟹は、卵がとてもおいしいんですよ。
ですので、その卵を「宝石箱」にたとえて、香りの箱と名づけたのでしょう。
普通なら、「卵の箱」だとか「味の箱」なんていう名前をつけるんでしょうけれど、「香りの箱」と名づけるなんて、風流じゃあ、ありませんか。さすが加賀百万石という感じですね。
掲載日:2007年01月12日
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