欧州心臓病学会(ESC)は9月3〜7日の5日間にわたり、定例年次総会をスウェーデンの首都ストックホルムで開く。今回の総会の焦点は女性の心血管疾患(CVD)。欧州各国の女性の心臓疾患の症例と治療の傾向についてまとめた分析データを発表するほか、心血管疾患を起こすリスクを軽減するために、生活様式をどのように改善すべきかを啓蒙する一般向けの屋外イベントなども計画している。
総会に先駆けて、6月下旬、加盟49カ国の心臓病学者や専門医など約60人を集めた政策会議を開催した。科学データと女性が心血管疾患を起こすリスク要因の実態を照合したほか、女性の心血管疾患に関する論文の内容などについて議論した。この会議の詳細は、総会とESCの公式専門誌「European Heart Journal」を通じて発表する。
ESC(本拠地フランス)は、欧州及び地中海周辺国の心臓病専門医45,000人が加盟する学会。ESCの総会は欧州最大規模の医学会議の一つとされ、出席者数は毎年約25,000人に上る。
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