オーストラリアのジョージ国際医療研究所(the George Institute for International Health)は、アジア太平洋諸国(オーストラリアを含む)の約60万もの人々を対象にした大規模な喫煙調査を実施した。それによると、同地域では、喫煙率が依然高い水準にあり、くも膜下出血のほか、脳梗塞や心肺血管関連の疾患を引き起こす要因になっているという。
高い喫煙率の背景には、欧米に比べて喫煙が健康に及ぼす害についての認識が全般に低いこと、また、急な禁煙は体に悪いといった思い込みが一部にあること、さらに、女性の喫煙者が増えていることがあるとしている。
同研究所のマーク・ウッドワード教授は、特に女性の喫煙者が増えていることに懸念を示し、「アジア太平洋圏の各国は、女性に向けたメッセージを含む禁煙キャンペーンを早急に行うべきだ」と強調した。
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