変形性膝関節症の痛みは実験的に誘発して与えられた痛みと違い、脳の情動、特に恐怖を司る部分でも処理されていることがPETを用いた研究で分かった。痛みが脳で処理されるとき、痛みの強さ・場所・持続時間などを処理するlateral pain system と痛みの不快感などの情動面を処理するmedial pain systemが存在することは知られていた。今回、変形性膝関節症の患者において、実験的に誘発された痛みを感じるときと比べて変形性関節症の痛みを感じるときの方が、medial pain systemの活動が活発であった。この研究はManchester Universityの研究者らが今週号の『Arthritis and Rheumatism』に発表した。
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