肥満細胞のKit受容体の異常が特発性アナフィラキシーの原因となる。NIHの一部門であるNational Institute of Allergy and Infectious Disease(NIAID)の研究者らは、肥満細胞腫の患者を対象にした研究を行い、その結果を発表した。肥満細胞はアレルギー反応とかかわりのある免疫系の細胞で、アナフィラキシーの時にはヒスタミンやプロスタグランジン、ロイコトリエンなどが大量に肥満細胞から放出されている。また肥満細胞腫(血液腫瘍の一種)の患者は特発性アナフィラキシーと同様、ショック状態や意識消失などの症状を来たすことが知られている。
|