ヘリコバクター・ピロリ菌は胃に感染し、潰瘍や時には癌の原因となることもあるが、どのように免疫システムから身を守っているかはっきりしていなかった。今回Vanderbilt University School of Medicineの研究チームが『Journal of Biological Chemistry』に発表した研究によれば、ピロリ菌が分泌するCagEというタンパク質が周囲の胃の細胞のDAF(Decay-accelerating factor)受容体を活性化させ、これにより周囲の免疫システムを働かせないようにしていることが分かった。 |