血中のインシュリンの濃度が高い閉経後女性は、乳癌になるリスクが高くなる可能性がある。一般に乳癌患者の多くは閉経後の女性であり、その危険因子として肥満があることは知られている。肥満の女性では血中のエストロゲン値が高く、そういった女性は乳癌になる危険性が高い。しかし肥満の女性には様々なホルモンバランスの崩れがあり、インシュリンが乳癌に与える影響は分かっていなかった。今回Albert Einstein College of Medicineの研究チームはエストロゲンのレベルをコントロールしながら研究を行うことにより、インシュリンが乳癌発症の危険因子であることを突き止めた。この研究は『Journal of the National Cancer Institute』1月7日号に掲載された。 |