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医療政策ウオッチ
 医療政策に関連した資料や国会での答弁などを掲載します。
掲載日: 2005.10.07
内閣府経済財政諮問会議 第20回会議
 2005.10.04
 医療給付費の伸びなどについて言及。

・竹中内閣府特命担当大臣(経済財政政策)会議後記者会見要旨
 http://www.keizai-shimon.go.jp/minutes/2005/1004/interview.html

<資料>
・「医療制度改革について(有識者議員提出資料)」
・「医療制度改革について(尾辻臨時議員提出資料)」
・「医療制度改革について(中川議員提出資料)」
 資料のダウンロード  >> http://www.keizai-shimon.go.jp/minutes/2005/1004/agenda.html
参議院本会議における片山虎之助参議院自民党幹事長の代表質問
 2005.09.29
「医療制度改革」と「医療費適正化」に関して
●片山幹事長質問
 少子高齢化が進み、人口減少への転向を目前に控える中で、社会保障制度改革を行うに当たっては、将来にわたって持続可能で安定した制度とすることが最も肝要です。このため、年金制度については昨年大改革をし、今年は介護保険制度の改革を行ったところですが、更に今年は医療制度改革が控えております。

 医療制度については、年末にかけて、政府として、新たな高齢者医療制度の創設などを行うとともに、十八年度診療報酬改定の枠組みを作ることとなります。医療制度改革についての総理の御所見をお伺いします。

 少子高齢化が進む中で、医療費の適正化が必要なことは多くの意見が一致しております。しかし、患者を前にすれば、医師は必要な医療を施さなければなりません。したがって、一部で言われているように、GDPなどの経済指標を持ち込んできて医療費に総枠をはめるという案は、合理性もなく、大方の納得は得られないと思います。やはり健康づくりを推進し、高齢となってもできる限り健康でいられるようにする、治療期間を短縮するなど、医療の質を確保しながら効率化するなどの方策が王道ではないかと考えます。間もなく始まる医療制度改革論議の中でも、医療費適正化方策は大きなテーマとなりますが、この取組について総理のお見解を伺います。
●小泉首相答弁
 医療制度改革ですが、患者本位の良質かつ効率的な医療提供体制を構築するとともに、高齢化等に伴う医療費の過大、不必要な伸びを抑制し、国民皆保険制度を将来にわたって持続可能なものとしていく必要があると考えております。

 このため、医療費適正化の実質的な成果を目指す政策目標の設定、公的保険給付の内容、範囲の見直し、高齢者の特性に応じ、世代間、保険者間の負担の公平化を図る新たな高齢者医療制度の創設、保険者機能の発揮を促す都道府県単位を軸とした保険者の再編統合、経済、財政とのバランスを踏まえるとともに、患者の選択や医療機関の機能を反映した診療報酬の見直しなどの改革案を年末までに取りまとめ、医療制度改革関連法案を次期通常国会に提出したいと考えております。

 今後の医療費の適正化に向けた取組につきましては、我が国の医療については、糖尿病等の生活習慣病患者の増加、また他の先進諸国に比べ入院期間が長期にわたるといった特徴が見られるところでございます。したがって、御指摘のように、生活習慣病の予防の充実、医療機能の分化・連携による治療期間の短縮化などの医療の質の向上と効率化を進めることが重要であると考えています。

 このような取組と併せ、医療費適正化の実質的な成果を目指す政策目標の設定や保険給付の内容、範囲の見直しなどについて、年内に結論を得て医療制度改革を断行してまいります。
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