新年のご挨拶 2023年
斎藤達也 先見創意の会 代表理事
「先見創意の会」会員の皆様またホームページにアクセスされている皆様、明けましておめでとうございます。静かな新年をお迎えのことと思います。
「先見創意の会」もホームページを開設してから19年目に入りましたが、皆様のご尽力のお陰で欠落もなく毎週の更新を継続しています。コラムニストの皆様には深く感謝申し上げます。コラムニストの皆様のご尽力により一層の充実図ることが出来たと思っています。今後とも一層のご支援をお願い申し上げます。
過去3年間、何度となく「新型コロナ」の大きな波を経験しましたが、初期の手探り状態での試行錯誤を経て対応策にも工夫が見られ、国内的には拡大傾向が収まりつつある状況に入りました。
しかし中国の「ゼロコロナ政策」の方針転換により2~3億人の感染者、100万人単位の死者が発生するかもしれないという新たな「変異株」の出現も憂慮されています。大国中国の経済的影響は勿論ですが、今後の世界的な感染状況の変化にも大きな影響が懸念されます。我が国・欧米先進諸国に比べ、ワクチン接種率がかなり低い事も、感染拡大に大きな影を落としています。国内を見ても国民全体の閉塞感は様々な社会現象に暗い影を落としています。一刻も早く自前のワクチン・効果的な治療薬の開発が待たれます。また適切な医療体制の整備が急務と思われます。
昨年はサッカーワールドカップが暗い国内の雰囲気を一瞬明るくさせた事は記憶に新しいと思われます。今までサッカー大国に全く歯が立たなかった我が国がドイツ・スペインを撃破するとは誰も想像していなかったと思われます。Z世代の若者達の世界に物怖じしない素晴らしいパフォーマンスが心を打ちました。今年のWBCにも大きな期待を感じています。
世界を取り巻く不安定な環境は拡大こそすれ終息する気配は見られません。2月のウクライナ侵攻は、平和惚けしている日本に衝撃を与えました。政治体制・思想信条に係わりなく、少しでも安く効率の良い物を世界中から調達するというグローバル経済の終焉、そして経済ブロック化が今後急速に進行する事を痛感させられました。エネルギー・食料そして医療体制が我が国にとって非常に重要な戦力的意味を持つ事を痛感し、物価上昇も含め国民一人一人が負担を負わなければならないと考えさせられました。
政治・経済評論家や政治学者が指摘している問題点は少なからず理解しているつもりですが、どのような具体的な対応策が必要なのかまで踏み込んだ提案は皆無です。
今年一年各分野で暗雲を払いのけるような状況・展開がうまれ、少しでも明るい兆しが見えればと期待したいと思っています。
斎藤 達也